過去のMagazineから人気のあったBack numberを大公開!
今回は、結婚式準備中のプレ花嫁さんはもちろん、インテリアやお料理のヒントになるような色味の組み合わせ(カラーパレット)がたくさん♡パーティシーンを彩る花とケーキをリンクさせたら心踊る空間が完成!
同じテーマを自由な発想で描く華麗なる競演をたっぷりとご覧あれ。
ガーデンウエディングのブーケをあえてノーブル (高貴/上品)に (右ページ)
花びらがフリルのようになった八重咲きのトルコキキョウを主役にしたブーケは、あえてキャスケードスタイルに。
Flower by. TSUNEO FUJIYOSHI〈ユーアイ〉(
ui-florist.co.jp )
■TSUNEO FUJIYOSHI
藤吉恒雄 ユーアイフローリストーワークショップ統括マネージャー。「グランド ハイアット 東京」をはじめ、国内外のハイアットのフラワーデザインを監修。
心地よい風を感じさせる白のケーキをグリーンで装飾(左ページ)
シンプルななかに、個性をにじませたのが表面のクリームの塗り方。風の軌跡を見るような自然の造形が絶妙なタッチで描かれています。飾りつけは、ライムやスグリなどの実ものにミントやオリーブを添えて、清涼感のあるイメージに。ホテル内のフレンチ キッチンのレストラン テラスのサマーウエディングパーティを祝福します。
Cake by. HIROSHI KANEKO〈グランド ハイアット 東京〉(
tokyo.grand.hyatt.com/ )
■HIROSHI KANEKO
金子 浩 「グランド ハイアット 東京」ペストリー料理長。お菓子のワールドカップと呼ばれるクープ・デュ・モンドで日本代表チームを率いる。
花とレースを配したピュアなシュガーケーキ (右ページ)
ほんのり色づくピンクベージュとアイボリーに、心がときめく淡いトーンのシュガーケーキ。表面に描かれたレース模様や花びらがふわりと踊るフラワーモチーフもすべてシュガーでつくられています。さりげなくあしらったリボンとケーキトッパーの書体を細めにすることで、大人っぽさを加えるのもポイント。
Cake by. AKIKO HOSHINO〈Rose Petal〉(
rosepetal.jp )
■AKIKO HOSHINO
星野彰子 シュガーデコレーションやウエディングケーキを中心に、スイーツクラフトワーキングを行う。著書に「お絵かきクッキー」(文化出版局)など。柔らかオーラの花々を表情豊かにあしらって(左ページ)
サーモンピンクやグレーパープル、ベージュなどモーヴな色合いの花々を凹凸つけてデコレーション。ダリアやバラ、マムなど花びらが重なりあうエアリーな花をあしらって、よりロマンティックな表情に。少しくすんだ色を選ぶことで、ノスタルジックな雰囲気をさりげなく漂わせるのも心憎い演出です。リネンのナフキンやカトラリーもアンティークテイストで揃えれば、そこはまるで洋書の世界。
Flower by. RIREI RYO〈JIELI〉(
jieli.jp )
■RIREI RYO
廖 莉玲 アパレル業界を経て29歳でフラワーデザインの仕事に就く。パーティのコーディネート、店舗、ディスプレイやディレクションなど幅広く活躍。エレガンスとモノクロの意外性に富んだ組み合わせ (右ページ)
ケーキの上で咲き誇るシャクヤクを主役にしたフラワーモチーフ。そのエレガンスな佇まいと対照的なモノクロのドットやストライプを組み合わせたケーキはシュガーペーストで制作。テイストの異なるモチーフのギャップをうまくつなげているのがグリーンの葉や中央の段にあしらったゴールドの飾り。さりげない動きと空間の余白を生かすことで上品さがより引き立ちます。
Cake by YU MATSUSHITA〈YUYU CAKES〉(
yuyucakes.com )
■YU MATSUSHITA
YU MATSUSHITA シュガーケーキ発祥の地、イギリス・ロンドンに留学。その後、自宅で教室開講とディスプレイ用シュガーケーキの制作を主として活動。
花や葉で埋め尽くした夢見るフラワーテーブル (左ページ)
幾層にも花びらを重ねるシャクヤクやバラのドラマティックな花姿を真上から存分に楽しめるフラワーテーブル。その贅沢感といったらありません! ピンクのグラデーションの隙間を埋めるみずみずしいグリーンの間に、時折顔を覗かせるのがアクセント的に配した黒のスカピオサ。料理で言えば、味を引き締めるコショウといったところ。プレートの上でゲストを迎えるクッキーの席札は、ケーキと同じデザインに。
Flower by SHOJIRO YAMAGUCHI
■SHOJIRO YAMAGUCHI
山口祥次郎 1991年にフラワーアーティストとしてデビュー以来、ウエディングを中心に一流ブランドのフラワーデコレーションなどを数多く手がける。
大地や石をモチーフにした遊び心あふれるお菓子たち (左ページ 上)
石のザラッとした質感をアイシングで表現したクッキーに、ナッツなどでゴツゴツとした大地をイメージさせたチョコバー。ちょっぴり男性的でワイルドなナチュラル感が好みなら、自然をモチーフにしたこうしたお菓子たちを取り入れてみるのはいかが? 「甘いものは苦手で…」なんていうゲストもきっと手に取り、口にしてくれるはず。ウエルカムススイーツとして振るまったり、プチギフトにするのもおすすめです。
Sweets by YASUKO TANAKA(yaco’s class/yaco’s cookie〉
■YASUKO YANAKA
田中泰子 スイーツにクールでどこか透明感を取り入れながら、シンプルでかつ印象的なデザインを生み出している。ワークショップなども開催。
多肉植物のワイルドさと山野草の柔らかさがマッチ (左ページ 下)
多肉植物などのグリーンを無造作に飾り、花器ではなく流木を使う。人とは違うこだわりを随所に散りばめたアレンジは、個性派の面々が揃うパーティにうってつけ。とはいえ、ここはハッピー感あふれるウエディングの場。サマースイートピーやエレモフィラといったパープルの花で華やかさを加えるほか、テッセンやリキュウソウなどの山野草で優しい表情を加えることも忘れません。
Flower by KENTA KONISHI〈RENCAGE BOTANICAL_Department〉
■KENTA KONISHI
小西健太 神戸の老舗花屋で花と園芸を学び、フラワーデザインの世界に。シンプルな植物のよさを引き出すような唯一無二の空間デザインを提案している。
ホームメイド感のなかにモダンな表情をひとさじ (右ページ 上)
とろけ落ちたクリームを思わず指ですくってしまいたくなる、素朴で遊び心たっぷりのホームメイドケーキ。ケーキの側面にイエロークリームをまだらに塗り、あえて濃淡をつけた点がポイント。ナチュラルな中に、モダンでリズミカルな表情が加わりました。ペールトーンの花々をあしらい、レモンでユニークな表情もプラス。人々の笑顔を呼ぶ、さわやかさあふれるケーキの完成です。
Cake by YOSHIKO OTANI〈whimsy〉(
@whimsy_britishbakery )
■YOSHIKO OTANI
大谷宣子 20年以上にわたるロンドンでのパティシエ経験を生かし、東京・芝公園にてイギリスの食や文化を発信する「Whimsy」をオープン。
はじける笑顔を誘うイエロー×グリーンの効果 (右ページ 下)
みずみずしグリーンとさわやかなイエローを組み合わせたナチュラルなフラワーアレンジ。グリーンのツルで動きを持たせ、レモンやパプリカをあしらうことで、見る人の目を楽しませてくれます。プレートの上に置くウエルカムフラワーには、八重咲きのクリスマスローズにアスパラガス、グリーンネックレスをセレクト。様々なニュアンスのグリーンで食欲を沸き起こさせる効果も!
Flower by HIROSHI WATANABE〈日比谷花壇〉(
hibiya.co.jp )
■HIROSHI WATANABE
渡辺 浩 日比谷花壇デザイナー。ホテルやゲストハウスでのコーディネートは2000件以上。多数のイベント装飾を手がける一方、若手育成にも尽力。
TEXT BY TOMOKO HORI
PHOGRAPHS BY TONY TANIUCHI
STYLING BY YOKO WATANABE
SPECIAL THANKS SATOMI MATSUIMARTHA STEWART Weddings JAPAN No.1 (SUMMER/FALL 2017)
P130〜掲載