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360°眼福に包まれる竹富島ウエディング 〜感謝の気持ちを表すのにふさわしい特別な場所〜 Vo.1 珊瑚の島へようこそ!

時代の流れとともに、ラグジュアリーの価値観は大きく変化しました。ウエディングといえば、豪華な装花や照明、シャンデリアでゲストを驚かすような演出がありますが、昨今は多様化。物質的なことよりも精神的なものへ。環境へのやさしさや心の充足感こそがラグジュアリーの本質なのではないでしょうか。ウエディングはみんなが2人の門出を祝い、2人がみんなへ感謝する場。ゲストと親密さが増す心温かいひとときをゆっくりと過ごしたいですよね。

そんなウエディングを提案するのが、『星のや竹富島』。
ここは、人をやさしく迎え入れ、心をリセットさせ、自然と一体化できる特別な場所。結婚式は1日1組限定で、2泊3日の滞在を通して形式にとらわれない豊かな時間を過ごすことができます。そして、素晴らしい環境はもちろん、花嫁・花婿の想像を超えるサービスは感動的。スタッフのおもてなしは、家族のように温かい心が通っています。
これぞMARTHA STEWART Weddings JAPAN編集部が注目する、旅をしながら2つの家族がひとつになるウエディングです。

熱いパッションが根底に流れる星のや竹富島ウエディングを徹底取材。その全容を3回の連載でお届けします。
第1回目は施設のご紹介と、お祝いを支えるプロフェッショナルなスタッフたちの舞台裏にも迫ります。
 

特別な空気感が人生と旅に深みをもたらす

竹富島は、沖縄県の八重山列島に位置し、沖縄本島から約400kmという距離にある南西端の離島。珊瑚礁が隆起してできた石灰岩からなる低島で、周囲は約9.2km、人口350人ほどという小さくも、時には厳しい自然も受け入れるたくましい島である。年間平均気温は24℃、冬でも19℃と、一年中暖かい。

あいにく取材日はまだ梅雨明け前で、激しい雨に見舞われた。といっても終日は降り続かず、一日に数度の気まぐれなスコールに襲われる程度。雨雲が去ると、澄み切った空に太陽が輝き、特異な樹々や植物はみずみずしく息づいて、南国の花々は鮮明さが際立ち、人をやさしい気持ちにしてくれる。心も体も潤うこの時節の島もとても素敵だ。

アクセスは、新石垣空港から石垣港離島ターミナルまで車で約25分。そこから竹富港まで、高速船で約10分。竹富港に送迎車が出迎えに来てくれて、8分ほど進み、ひとたび大通りから狭い1本道に入ると、手つかずの樹々が生茂り、鬱蒼とした空気が満ちるその奥にひっそりと入り口が見えた。

星のや竹富島を象徴する、波、星、月をモチーフにしたロゴは控えめにすら感じるが、隠れ家のようで素敵な演出だなと思う。緑のエネルギーに包まれた光景を抜けて入り口を通り過ぎた途端、別世界に誘われ、日々の現実が薄れて気持ちが穏やかにリセットされる感じがした。

沖縄には精霊信仰があり、狭められた入り口や曲がりくねった道は魔物の侵入を拒む意味もあるのだとか、このお話は後ほど……。安堵感と大きな好奇心に胸を膨らませながら中に入っていった。

 

歴史が息づく戸建てで暮らすようにステイ

まずは、施設をご紹介しよう。
星のや竹富島は、沖縄の原風景を活かし、伝統的な琉球建築を踏襲した木造平家造りの一戸建。連なった客室の棟が、まるで小さな集落をつくったかのように点在し、情緒に溢れている。

目に飛び込んでくるのは、青空に映える赤い瓦と家を囲っている白い石垣。

どこか御殿のような雰囲気を持つ赤い瓦のルーツは、首里城で使われた造りを模して、民家にも普及したものだそう。屋根の上には、魔除けのシーサーがちょこんと鎮座。

石垣は沖縄の方言で「グッグ」と呼ばれており、珊瑚石(琉球石灰岩)を積んで造られている。ときには、風速70mを超える台風が襲いかかる八重山列島。そんな強風から家を守る役目も担う。頑丈な石垣は、単に岩を積み上げてコンクリートで固めた容易なつくりではない。ゴツゴツとした岩の形状を引っ掛けて緻密に積み重ねられたもので、1日かけても仕上がるのはわずか10mほど。集落を囲む長さの気の遠くなる作業に胸が熱くなった。美しい景観はまさに島の宝。この島への興味は深くなるばかりだ……。
 

窓を全面開放して、心地よい南風を迎え入れるのもおもなしのひとつ

戸建のヴィラは全48室あり、3タイプの客室が用意されている。一戸の広さは、庭を含めて260~300㎡という贅沢な空間。上写真は開放的なバスタブがユニークなフローリングの洋室で、大きさが異なった2タイプがある。配置されたソファに寝転びながら南風にそよぐ葉の音や鳥のさえずりを聞いたり、夜は満天に広がる星を眺めながら過ごす時間は何よりも至福に違いない。

取材中に“ギュウゥ~ギュウゥ~”と響く愛くるしい鳴き声が……、声の主はどんな鳥かと尋ねてみたら、なんとヤモリだという。文字通り家を守るという意味をもつ「家守(ヤモリ)」は、害虫を食べてくれて、人間には害を与えない。沖縄では人間と仲良く暮らしているというほっこりする話も。

庭には、思わず頬ずりしたくなるような、赤、白、ピンク、黄、オレンジなどの花が競うように咲いている。なんともかわいらしいまあるい葉のフクギの樹は、根を深くまで張るため、防風林としても活躍。漢字では「福木」と書き、“福を招く木”とも言われて縁起が良い。ハッピーな予感がする木はカップルにもうれしいはずだ。
 

伝統に親しみ、風情を楽しむ琉球畳の和室


もうひとつのタイプは、素足で歩くのが気持ちいい和室。和の美意識が生きる琉球畳を敷いた空間で、座椅子も備えられており、心安らぐゆったりとした島時間をもてなしてくれる。どちらのタイプの客室も、ドアで部屋をきっちり仕切るのではなく、開閉自由な大きなふすまがあり、部屋を曖昧に区切ることで実に心地よい開放感に包まれる。

区切りをつけないおおらかな動線は、内と外にも通ずる。この琉球建築の戸建には、玄関というものがない。日常では、客人は中庭から家に上がるよう南側の大きな開口部から出入りをする。聞けば、家の東側には神様がいるとされ、人間は反対側の下座から出入りするといった具合に、玄関らしきものが西側に小窓を設けられた造りになっている。こうした伝統文化に触れ、知ることは、旅の面白さである。
 

ウエディングスタッフの創造性豊かな提案と心配り


ここでウエディングの予約から現地に足を運ぶまでのやりとりについて説明しよう。
まずは、式を執り行う1年~6ヶ月前までに、「星野リゾート 東京ウエディングサロン」にご予約を。

1回目の打ち合わせでは、対面式またはメールで、挙式内容や滞在スケジュール、人数プランなどを丁寧に教えてくれる。その際、2人らしさを取り入れるために、会場から確認事項が渡される。これにより、決めなくてはいけないことは何かが明確になり、あたふたする必要もなし。その後、サロンへ確認事項をメール等で戻す。その際、再度スタッフと詰めたい場合は打ち合わせを行うこともできる。そして、出発が近づいた挙式2週間前ぐらいに、現地スタッフと電話で再度内容を確認。実に効率的でミニマムだ。

他に、結婚にまつわる手続きや届け出など何かとやることが多いもの。だから、結婚式の準備を負担なくシンプルに進めることができるのは非常にありがたい。大きくまとめると、打ち合わせは2回ぐらいとシンプルだが、安心感の持てる親しさとほどよい距離感のなかで、信頼関係を築いていく誠実なやりとりがなされている。

「結婚式の準備は、初めて関わるモノやコトがたくさんありますので、お客様の口調や雰囲気から温度を読み取って、言葉にされない願望や気付いていらっしゃらないことなどをご提案することもあります。少しでも不安材料を取り除くことで、ワクワクできる楽しいことになれば、私たちもまた幸せな気持ちになれます」(星のや竹富島 ウエディングマネージャー・中島萌々香さん)

マニュアル通りに案内をこなすのではなく、感性を発揮し、創造的にアドバイス。言葉を交わすことよって、新たな喜びや感動を生み出して行こうとする姿勢はとても素晴らしい。まず、その気持ちがうれしいではないか。

写真上:施設内に咲いているブーケンビリア、月桃の花、長命草など、沖縄の草花をアレンジする中島さん。これは、花嫁・花婿にお祝いのメッセージを添えて客室へギフトするそう。
写真左下:沖縄の海を思わせる、自然染料で染めた制服の着こなしが素敵な中島さんとウエディングスタッフの伊藤 蓮さん。やさしい身のこなしと心遣いで、ゲストとの会話もはずむ。
写真右下:島では珊瑚の白砂を大切に思い、客室の庭や集落の道の砂を箒で掃き清める。くねくねと曲がった道は、台風の災害から守るための工夫でもあるのだが、沖縄で古くから信じられている魔物というのは、どうも道を曲がるのが苦手のようで、まっすぐにしか進めないから通れないらしい。魔物が進入しないよう、曲がった通り道が人を守っているのだ。
 

地元の秀逸食材が、2つの家族をひとつにする

星のや竹富島ウエディングプランの滞在1日目を見てみよう。
チェックイン後は、スタッフと最終打ち合わせ。それから、セレモニー前夜の夕食では、それぞれの家族と近しい身内が一同揃って、“格別な愉しい食事会”を。沖縄の素材を生かしたお鍋料理やバーベキューなどがもてなされ、色鮮やかな島の野菜や果物は見惚れてしまうほど。美味しい料理に笑顔が溢れ、みんなで楽しく食べることで、コミュニケーションは深まっていく。

「大きな会場の結婚式では、ご両家は端と端に座り、ゲストの方にご挨拶をしたりなど、どうしても招待した側として忙しくなってしまいます。ここでは、竹富島の滞在を通して、リラックスをし、互いに相手を知り、2つの家族の距離を縮める温かな時間を過ごしてもらうことができます。ひとつの家族になれて、幸福感を感じていただく喜びは私たちの誇りであり、またその喜びを味わうためにしっかりサービスをご提供させていただいております」

「そのひとつに、新郎・新婦さまにこれまでの成長を振り返る写真をご用意してもらいます。アルバムを作成し、両家でその写真を見せ合い、思い出を共有することをおすすめしております。アルバムをきっかけに、『当時は言えなかったけれど、実は……、ありがとう』という会話が生まれたりも。子は大切に育てていただいた親からの愛情を実感し、親は子育てを思い出し、子の成長を感じるひとときです。挙式の前日は、そんな素敵な時間が紡がれるような夜をご提案しています」と、語る中島さん。
写真左は、夕食会で2人のアルバムを披露し、和やかな一夜に。

冒頭で、あえて“格別な愉しい食事会”という語を用いたのは、ここが単なる食事会には収まりきらないがゆえ。ひとつの食卓を囲み、あの頃のエピソードや楽しい話に花が咲く夕食は、新たな家族の思い出として刻まれる。竹富島の心洗われる穏やかな空気は、感謝の想いが自然と繋がる格別な愉しい時間をもたらす。和やかな笑い声はまだまだ止まらない……
明日はいよいよハレのウエディングだ。
 
 
次回の連載(7月25日配信)では、滞在2日目をレポート。お楽しみに!

 


■お問い合わせ
星野リゾート 東京ウエディングサロン
住所:東京都中央区銀座1-11-1
TEL:03-5159-6305(平日11:00~19:00/土日祝10:00~19:00)

 
星のや竹富島
住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富
TEL:0570-073-066(星のや総合予約)

 
 
REALIZATION BY MISA SHIMADA
PHOTOGRAPHS BY MAKOTO NAKAGAWA
 


■INFOMATION
北海道、軽井沢、八ヶ岳の星野リゾートにも注目
両家の家族をゆっくりもてなす旅するリゾートウエディングを

他にも選んで欲しい国内のリゾート スティウエディングをご案内。美しい環境はもちろん、豊かな自然にはぐくまれた上質な食材を贅沢に使った料理も含め、すべての面で満足を生むウエディングが実現する。

写真左から
・星野リゾート トマム 水の教会
住所:北海道勇払群占冠村中トマム
TEL:0167-58‐1111

全国の各地ブライダルサロンにて相談会を随時開催

・軽井沢高原教会
住所:長野県軽井沢町星野
TEL:0267-45-3333

全国の各地ブライダルサロンにて相談会を随時開催
※ウエディングのお問合せは隣接する軽井沢ホテルブレストンコートにて承ります

・石の教会 内村鑑三記念堂
住所:長野県軽井沢町星野
TEL:0267-45-2288

全国の各地ブライダルサロンにて相談会を随時開催
※ウエディングのお問合せは隣接する軽井沢ホテルブレストンコートにて承ります

・星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
住所:山梨県北杜市小淵沢町129-1
TEL:050-5828ー6813

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