NY連載「松本亜佑香のLovely Style in NYC」では
ニューヨーク在住のEditor at Large 松本亜佑香が
ウェディングの枠を飛び越えて食やファッション、ビューティー、ウェルネスなど
ニューヨークでのリアルライフスタイルを通して様々な情報を発信しています
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コロナ禍でお花を飾ったりしておうち時間を楽しんでいる読者の方たちも多いと思います。
ワクチン摂取率も上がり、感染者数が落ち着いているニューヨークですが、
まだまだおうち時間を楽しんでいる我が家も日々お花に癒されています。
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マーサ・スチュワート ウェディングス ジャパンをご覧の皆様ごきげんよう。オンラインEditor at Largeの松本亜佑香です。
さー、ついに始まりました!松本亜佑香のLovely Style in NYC第1弾は「お花のある暮らし」をお届けします。
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Photo by AYUKA MATSUMOTO
左:
ABCカーペット&ホーム(abc carpet & home)のフラワーショップ
ABCブルーム(abcBloom)が手がけた某イベントのフラワーアレンジメント。
マイクロヴェイスにアレンジされた可憐なお花たちは見ているだけでワクワクします。
中央:
ザ・マーク(THE MARK)のフラワーカートに整然と並ぶプリザーブド・ローズたち。
「旅先でもロマンスを忘れないで」というメッセージが込められているそう。
右:
セリマ・オプティーク(Selima Optyque)と
エリン・デザイン・インターナショナル(EriN Design International)が定期的に行っている
(母の日、バレンタイン、クリスマスなど)ポップアップイベント。ポエティックな雰囲気に包まれる魅力的なイベントです。
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ニューヨークに引っ越してきて感じたのはお花がとても身近にあって、街中がお花で溢れているということ。2016年10月からニューヨークの街中でスタートした ルイス・ミラー・デザイン(Lewis Miller Design)の フラワー・フラッシュ(Flower Flash)は有名ですが、ニューヨークではフラワーポップアップや様々なイベントでユニークなフラワーインスタレーションを目にします。
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Photo by AYUKA MATSUMOTO
左:
パブリック(PUBLIC)で行われた
ダニエル・フランケル(Danielle Frankel)のランウェイでは、
ドラマチックなピアノの演出に合わせた退廃的なフラワーインスタレーションが登場。
中央:アッパー・イースト・サイドのプライベートマンションで行われた
フーン・ミー(Phuong My)のファーストブライダルコレクションランウェイでは
蔦や枝物、土で装飾されたクラシカルな雰囲気を表現。
右:ソーホーにある
ラデュレ(Ladurée)で行われた
マルケーザ(MARCHESA)のプレゼンテーション。
ドリーミーなフラワーヘッドピースやイヤリングを身につけたモデルたちが挿絵のような草花の装飾に囲まれてウィムジカルな世界観に。
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Photo by AYUKA MATSUMOTO
左:ニューヨーク公共図書館でのランウェイを行った
リーム・アクラ(Reem Acra)。
世界中で人気のフローリスト
プレストン・ベイリー(Preston Bailey)がプロデュースした豪華絢爛なフラワーデコレーションは圧巻でした。
中央:ブライダルウィークエンド期間は、アッパー・イースト・サイドのマディソン・アヴェニューにストアを構えるブランドがイベントに参加。
ストリートには大きなフラワーボックスが出現し、その前で
オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)のドレスを身に纏ったモデルがポージングをしてくれました。
右:同じくブライダルウィークエンド期間中、
アクアズーラ(AQUAZZURA)のストアではフラワーポップアップが登場。
ウォークインで参加でき、小さなブーケを作ってもらえるイベントでした。
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特に、ブライダルやファッションとお花は切っても切り離せない関係。例えば、ブライダルウィークでは、フラワーインスタレーションに演出されたランウェイやプレゼンテーション、またブランドやコレクションを象徴するようなフラワーアレンジメントをショールームで目にします。
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Photo by AYUKA MATSUMOTO
乙女心をくすぐるお花のインスタレーションといえば、レラ・ローズ。
レディ・トゥ・ウェアでもブライダルでもコレクション発表の際は必ずバラを基調としたお花の演出を行うレラからはお花の楽しみ方のヒントをもらえます。
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おもてなし上手でも知られる レラ・ローズ(Lela Rose)は、自身のラストネームからバラをシグネチャにしてコレクションやイベントを演出するのに長けたデザイナー(というよりもはやアーティスト)。彼女のお花使いは見ているだけでワクワク心が躍り、幸せな気持ちになれるのでぜひチェックしてみて。
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早朝はバイイングに来るフローリストで溢れるフラワーマーケットのストリート。
週末はほとんどクローズですがプランツ系を取り扱うショップはオープンしています。
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ニューヨークのフラワーマーケットには世界中から様々な花が集まります。
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28丁目と7アヴェニューにあるフラワーマーケットはフローリストだけでなく一般の人でも訪れることができたり、ユニオンスクエアのファーマーズマーケットや街中のデリ、スーパーマーケットでも色とりどりの季節のお花が並んでいます。
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COVID-19で私もすっかり海外出張がなくなり「おうち時間」が増えたので、フローリストさんがアレンジしてくれるお花だけでなく自分で切り花をアレンジして自宅で楽しんでいます。
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枝物もデリバリーしてもらえるので、春は桜をオーダーして自宅でお花見。そして、4月生まれの私に夫がチューリップ祭りをしてくれました。(笑)
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花瓶がない時はグラス類も登場。なぜでしょう、お花とかプランツとか一ヶ所にまとめると私はアドレナリンが出ます。可愛すぎる!
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我が家の犬たちが胸焼けのせいか土を食べようとするので(とほほ)マイヤーレモンの木にはキッチンペーパーを被せています。これがリアルです。
ちなみに、私プランツ系を枯らす人なんです・・・。まだまだ勉強中です。
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最近利用しているのがアッパーイーストサイドにある NYCフラワー・マーケット(NYC FLOWER MARKET)。
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NYCフラワーマーケットから届くお花たち。
手書きで夫々のお花の取り扱い説明が記載されていて、毎回盛り沢山のフラワーフードもついてきます。
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オンラインで気になるお花を選んで、フェイスタイムなどで旬のお花やおすすめをアドバイスしてくれて、ホールセール(卸)価格で購入できるフラワーショップです。オーダーしたお花の取り扱いメモが添えられて綺麗に梱包されてオーダーしたその日に届くのでとても助かっています。
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NYC フラワー・マーケット誕生のきっかけを作ったアントニーさん。
オーナーに「一般の方向けのホールセールをしましょう!」と直談判してこのビジネスをスタートさせた彼は、
とにかくお花への愛に溢れ、そしてホスピタリティ満載。
いつでもどんな要求にも親身になって乗ってくれる信頼できるプロフェッショナル。
好きなお花は?と聞いたところ「パーロットチューリップもラナンキュラスもピオニーもヒヤシンスも・・・えー決められないよー!」という彼のお花への愛は留まるところを知りません。
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このNYCフラワー・マーケット、実はパンデミック禍で「自粛期間中、少しでもお花の力でみんなを癒せたら。自宅でもっと気軽にお花を楽しんで欲しい。」という想いから昨年2020年にスタートした完全オンラインのフラワーショップ。
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オンラインからのオーダーのみですが、ニューヨークにご旅行やウェディングフォトでいらっしゃる時も現地でブーケを自分で作るというのも楽しいんじゃないかなと思います。
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そして・・・最近の私の密かな楽しみがいろんな花器を少しずつ集めることです。
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Photo by AYUKA MATSUMOTO
左:ロサンゼルス在住の陶芸家
モーガン・ペック(Morgan Peck)の花器。
うねうねした持ち手がたまらない可愛さで、お花をポンと投げ入れるだけでも雰囲気を出してくれる優秀な花器です。
中央:
John Derian (ジョン・デリアン)とAstier de Villatte (アスティエ・ド・ヴィラット)の小さな花器は、ロマンチックな印象がお気に入り。
右:中学校からのベスティがお祝いでくれた
Tsé & Tsé associées (ツェツェアソシエ)の7daysの花器。
ラブリーなお花もこの花器に挿せば一気にクールな印象になります。
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デリのお花は、色や種類を混ぜずに単色で投げ入れています。
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フラワーマーケットにある ジャマリ(JAMALI)ではベーシックを中心にいろんなスタイルの花器が揃っています。ちなみに、我が家のクリアガラスヴェイスはすべてジャマリのもの。
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左:人の顔型のリトルヴェイス
中央:手書きされたミニバラのヴェイス
右:フェントンのグラスピッチャー
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いつかは日本の作家さんの大きな壺や花器が欲しいなぁと思いつつ、今は小さなヴィンテージの花瓶やピッチャーにも興味があるので チェリッシュ(Chairish)や エッツィー(Etsy)でチクチク探しています。
また、使い終わったキャンドル、ジュースやワインのボトルも形や見た目が可愛かったら花瓶として使っています。ちなみに、友人でパーティーデザイナーの レベッカ・ガードナー(Rebecca Gardner)が教えてくれたのですが、ワインボトルをテーパーキャンドルホルダーとして使うと禁酒時代の夜の雰囲気になるのでおすすめ。ぜひ試してみてくださいね。
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Photo by AYUKA MATSUMOTO
我が家のわんこたち。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの南条(NANJO)とキャバリア・キングチャールズ・スパニエルの北条(HOJO)。
お花によっては毒性があるので、いつも私が目を光らせています。
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切り花の命は短いですが、フラワーフードやお砂糖を入れたり、毎日こまめに水揚げをして、声をかけてあげることが長生きの秘訣だと感じています。我が家にはわんこが2匹いるのですが、2匹とも大のお花好きで「お花さんにご挨拶する?」と聞くとお花にキスをします。(どさくさに紛れてたまに食べようとしますが・・・)きっとお花も嬉しいはず。(笑)
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COVID-19をきっかけにニューヨークでも自然だったり物事の本質だったりを見つめ直すようになったと感じています。後編では、そんなお花がもたらす新しいムーブメントについて、そして今をときめくニューヨークフローリストについてご紹介します。
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「お花のある暮らし 後編」は2021年6月第3週公開予定。どうぞお楽しみに!
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松本亜佑香のLovely Style in NYCでは読者の皆様からのリクエストをお待ちしております。
「ニューヨークで人気のウェディングプランナーとそのデザインが知りたい!」といった
ウェディングの質問から「ニューヨークで話題の食材は?」
「ニューヨークで働くエンパワード ウーマンのモーニングルーティンが知りたい!」など
ウェディングの枠を越えたリクエストでもOK!
マーサ・スチュワート ウェディングス ジャパンの公式インスタグラムのダイレクトメッセージまたはメールアドレス
hello
@presentandco.comまでお送りください。
皆様からのたくさんのリクエストお待ちしております。
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Write & Edit by AYUKA MATSUMOTO
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松本亜佑香
Editor at Large / NY EDITION
ニューヨーク在住。大学卒業後、FMラジオナビゲーター等を経て、東京・ニューヨークの金融機関でイベント・IRコーディネーターなどを経験。現在は、ニューヨークを拠点に世界中を飛び回りエマージング・デザイナーを発掘し日本へ繋げるファッション & ライフスタイル ナビゲーター、ウェディングプランニングやフォトグラフィーをプロデュースする
EAMのファウンダー&クリエイティブ プロデューサーとして活動。また、日米のメディアでブライダルファッションに関しても執筆中。
official website |
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instagram |
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