Photo Courtesy of ELISABETTA POLIGNANO
美しさとは何なのか。
イタリアでは、ファッションだけでなく全てにおいてそんな「問いかけ」のような、フィロソフィーの始まりみたいなフワッとしたモノが漂っている気がする。
Photo Courtesy of ELISABETTA POLIGNANO
2019年4月5日から8日にかけてミラノで行われた「SI SPOSAITALIA COLLEZIONI」。通称ミラノブライダルウィーク。
今年の「SI SPOSAITALIA COLLEZIONI」では、伝統やクラフトマンシップを大切にするイタリアの「トラディショナルでオーセンティックなブライダルの美しさ」にどことなく変化を感じた。
いや、変化なのか、何かのリバイバルなのか。ただ、微かに新しい風が吹き始めようとしているのかもしれない。
Photo Courtesy of ENZO MICCIO
今年は世界24ヶ国計200以上ものブランドが名を連ね、世界中のウェディング・メディア、そしてバイヤーを始めとするプロフェッショナルたちが参加。
イタリアのメディアでも活躍するウェディングプランナーでデザイナーの「ENZO MICCIO」は、様々な花嫁のBIG DAYを長年プロデュースしてきた経験からか、ストラクチュアなドレス、フェザー使いがロマンチックなスタイル、トランスペアレンスなセクシースタイルなど、トラディショナルをベースに多様性を見せた。
Photo Courtesy of ELISABETTA POLIGNANO
また、ヨーロッパ的王道感がありながらも毎シーズン何か挑戦を感じさせる「ELIZABETTA POLIGNANO」のランウェイではパステルカラーのドレスを纏ったモデルとフラワーガールモデルがスマートフォン片手に写真を撮りながら登場。荘厳感とプリティネスの程よいバランスはパンツルックにも適用されていた。
Photo Courtesy of BLUMARINE SPOSA
レディ・トゥ・ウェアブランドとしても人気の「BLUMARINE」がうち出したブライダルライン「BLUMARINE SPOSA」では、ホワイトドレスだけではなく、美しいブラッシュカラードレスが目を引き、他ブランドもこれまで以上にブライダルでの色の多様性を提案。
Photo Courtesy of GIADA CURTI
Photo Courtesy of BELLANTUONO
遊び心でもなく、実験的でもなく、ただ品格は残しつつ多様性や新たな「美しさ」を漂わせていた「SI SPOSAITALIA COLLEZIONI」。
イタリアから発信される「ブライダルの美しさ」にこれからも目が離せない。
Photo Courtesy of ENZO MICCIO
SI SPOSAITALIA COLLEZIONI
http://sposaitaliacollezioni.fieramilano.it/en
Text by AYUKA MATSUMOTO
松本亜佑香のドレス・パトロール!
NEW YORK EDITIONのEditor at Large 松本亜佑香がNYを拠点に
世界中のブライダルウィークやファッションウィークから
最新のウェディング&セレブレーションファッションスタイルをレポート